Begin the Ping(ピンが始めた事) Vol.1
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- カテゴリ: 製品全般
- 2015年3月10日(火曜)18:08に公開
- 作者: PING
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キャビティ・バック

既に、パターで成功を修めていたPINGですが、これほどまでに成功を修めたのはやはりPING EYE2アイアンの大成功に尽きると思います。
パターのトゥ・ヒールバランスの理論をアイアンにも応用したのです。どのように応用したのかというと、重量の配分をトゥとヒールだけではなく、上下にも行い、上下のミスヒットに対しても対応しました。当時フラットバックアイアンばかりだったのでバックフェースの中央がへこんだ(えぐれた)キャビティバックアイアンとして呼ばれました。

キャビティ・バックアイアンの最初の試作品は「PING 69」普通のフラットバックのアイアンのバックフェースをフライス盤で削ったようなアイアンです。ヘッドの周辺部分に重量を集中させ、低重心化を図っています。
69の後継モデル。成功に一歩近づいたということで「PING 68」を1963年制作、「ANSER Iron」は1967年製造されました。このころは市販のヘッドのバックフェースを工作機械で削ったものです。1990年ごろ他メーカーからこのような形状のアイアンがたくさん発売されていましたが、実はPINGでは試作品だったんですね。

カーステンが持っているアイアンが「ANSER IRON」のようです。

その後1969年に「KARSTN Ⅰ」が発表され、

「KARSTENⅡ」を経て1978年に「PING EYE」が発売されました。

その後、「PING EYE」ではまだ遠慮がちだった重量の周辺配分をすすめて、極限までキャビティさせた「PING EYE2」が1982年に発売されました。
私がゴルフを始めた頃の事です。あの当時隔月発売だった高級ゴルフ雑誌「CHOISE」の表紙だったと思いますがEYE2のベリリウムかパーの写真をみて、心を鷲掴みにされたのを思い出します。芸術的な美しさではなく機能美に心を打たれました。エンジニアのはしくれですので「PING EYE2」の理論・性能を感じたんだと思います。

その後、1982年にマーク・カルカベキアが1989年の全英オープンを「PING EYE2」で獲得しています。
この技術は今では当たり前となっており、
現在の「PING i25」

「PING G30」

「PING KARSTEN」

「PING Rhapsody」

に引き継がれています。
形はブレードアイアンのように見えますが
「PING S55」

にも引きつがれています。
ということで、「Begin the Ping」 の第一回目は、「PING」に大成功を収めさえただけではなくゴルフ界に大きな影響を及ぼした「キャビティ・バック」でした。
PING IRONは
をお薦めします。